CHÂTEAU HAUT-RIAN シャトー・オー・リヤン2015
CHÂTEAU HAUT-RIAN シャトー・オー・リヤン2015について
コート・ド・ボルドー(Côtes de Bordeaux)というガロンヌ川東側の南北に延びる斜面に広がる産地からワイン、メルロー70%、カベルネ・ソービニヨンとカベルネ・フランが15%づつブレンドされた逸品です。
少しライトボディに寄ったミディアムボディ、赤と黒の果実がバランス良く融け込んだ風味で、かすかな煙草や腐葉土のニュアンスを感じるフレーバーです。タンニンの量は豊かでも熟成期間でエッジがとれてソフトになり果実や樽と融けこみ心地よいバランスです。
醸造では発酵工程で果皮とワインを30日間程度接触させ、果皮から優しく色素、そしてブドウの種からシッカリとしたタンニンを抽出する丁寧な造りで6ヶ月間の樽熟成で風味を向上させています。
多くの方はボルドー産のワインは高価で高嶺の華と思われがちですが、実際のボルドーは、フランス最大のワイン産地で、その97%ほどのワインが15ユーロ(約2,000円)以下、たったの3%が15ユーロ以上で、多くの方々がイメージする100ユーロ(13,000円)です。
ボルドーの姿について少し述べますと、ここにはフランスで最も歴史があり最大のワイン研究機関として知られるボルドー大学が長年、ブドウ栽培やワイン醸造の技術を牽引し、これと併せて常に最新鋭の栽培・醸造機器がワイン製造に採用されてきた経緯があります。
加えて、フランス国内はもとより世界中にボルドーワインの素晴らしさを啓蒙する団体がネットワークを成しています。私も先日、その一つであるConseil Inter professionnel du Vin de Bordeaux(ボルドーワイン委員会)主催の イベントMy Bordeaux Selection 2021で推奨ワインを選抜する審査を担当し、その品質の高さと水準の進化に驚きました。
このため、低価格のワインであっても圧倒的に品質の水準が高く安定しているのが特徴であり、産地独自の厳しい客観性から、常に高い品質への進化が求められる風土が根づいているのでしょう。
本当の意味でのワイン産地とは、長きに渡る栽培と醸造の営み、加えてその技術研究と周辺環境の整備での拡充、さらには国内外でのブランディングとマーケティングを行なう体制が確立された産業の一貫性を独自に担保できる地域を指す言葉でしょう。
そうした見解から、正にボルドーは、世界のワイン産地が名実ともにお手本とすべき理想像であるといえます。
世界中の女性ワイン専門家が選ぶ国際コンクール、フェミナリーズで金賞受賞という品質は保証付きです。流石は、フランス最大の生産地で、ワインの権威であるボルドー大学のお膝元からのワイン、安定した高い品質がお求めやすい価格で楽しめるのには脱帽です。
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