小倉ゆのうえ様にてワインセミナーを致しました。

2018年6月16日

国道3号線、鹿児島本線の起点、関門海峡を超えると九州のテッペン門司を含む、若松、戸畑、小倉北・南、八幡東・西の7つの区からなる政令指定都市で、細川藩が関ヶ原の合戦以前にすでにワインを造っていたという古文書が熊本大学で発見されたことから、ワイナリー特区にもなり、今年は初の新設生産者となるワタリセファーム & ワイナリーも開設された熱烈なワインファンを抱えるシティーです。

その玄関、小倉駅南口から徒歩3分のWine Bar ゆのうえ 様にて、今回は3度目となるTakahata Winery Live from Kokura, It’s Saturday Night ! でした。
オーナーの湯之上夫妻、若松酒販の古賀さんの素晴らしい料理とおもてなしで大変スムーズにライブは進行でき、写真のワインとお料理のマリアージュに関する説明、ロゼワインや赤ワインにおける未完熟臭や茎臭であるメトキシピラジン 類の臭いとは?を体験(使ってますよ〜小道具!)、ほの原因、回避策…、さらには踏み込んでブレタノミセス汚染、酢酸エチル、カビ臭、コルク臭…など、You name it, I all have it!(何でも言ってみな、全部持ってっからww)と市場に出回るワインでよく出くわす欠陥臭をネタに大盛りあがり!でした。

これから、リーズナブルな海外産のワインが増える中、変なワインとお得なワインの見分け方、さらには内外産のワインで変なワインへの毅然として「欠陥だよ〜、これ!」って言い切れる勇気が生産者や輸入者への抑止力になり、それが健全な市場を育てること!ってのを共有できました。
さらには今回は新たな試みとして、「立体型ワインツーリズムの提案」として、総合・国内旅行業務取扱管理者の観点と高畠ワイナリーの事例から、観光資源とロジスティック、高揚感と躍動感のバランス、周辺地域との線・面での展開などをもとに「単なるワイン漬け呑んだくれツーリズム…」終わらせず、リピータブルなツーリズムへ発展させる可能性をお話させていただきました。
そうした中で、私自身は「北九州や鹿児島のような遠くの人を対象に東北ワイナリー・酒蔵ツーリズムを企画するには…?」という課題も生まれました。単に「是非来てくださいね! 」ではなく、「こういうプランはいかがでしょうか?」ってのが本当の観光型ワイナリーのあるべき姿な筈ですから!
今回はワイナリーから未発表の上和田 大浦家 三代によるシラー(フランス語で長い名前です…)、葡萄の匠シリーズ ビジュ・ノワール、同じシリーズ カベルネ・ソービニヨンもサンプリングさせていただきました!
改めまして、参加くださいました皆様、湯之上ご夫妻、古賀さん、本当にこの場を借りまして深くお礼を申しあげます。

エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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