2018 クリフォ ネーロ・ディ・トロイア
イタリアワインの「2018 クリフォ ネーロ・ディ・トロイア」
長靴で表現されるイタリア。プーリア州は、そのカカトからアキレス腱までの長く伸びた海岸線の長さは830キロもあるそうで、日本なら、東京から九州の玄関、北九州市の門司までの距離と想像すると本当に長い海岸線です。
このワインのネロ・ディ・トロイアというブドウ品種は、イタリアの土着品種でプーリア州では、ポピュラーな品種です。
ブドウの特徴は、分厚い皮から出る濃い色素、それとタンニンの含有量が多く、濃厚な赤色と渋味の強いワインになります。また、果実の酸味が強いので味が酸っぱいワインになる傾向があります。そのため、以前は赤ワインのブレンドをつくるときに、色の補強や酸味の補強という、陰の脇役的な立ち位置の品種で目立ちませんでした。
それを、最近の色素や渋味を抽出する技法の進歩や酸味の調整が可能になったため、優しい品質のワインがつくれるようになったため、単一の品種で壜詰めされるようになったようです。
ワインづくりの醸造法の進化で遅咲きの主役デビューが飾られたとでも言って良いのでしょうか?
また、ラベルに描かれた鳥類とほ乳類の合体みたいなシンボル・・・ とってもミステリアスで素敵なので、思わず検索しましたがその由来は、全く分からずギブアップしましたが、引き締った合成コルクを ”油田掘出しタイプ” の栓抜きで引上げると、コルクに印刷されたシンボルが顔をだします。まるで壜口から迫り上がってくるようで、この小さな仕掛けに思わずパチリと致しました。
醸造ノート(生産者下記サイトのHPより抜粋)
英語での表記を川邉が下記の様に説明させて頂いております。
栽培:多段仕立ての垣根栽培、3,000本/ヘクタールの植栽密度、10月後半に収穫
醸造:収穫後、ていねいに果実を選別、除梗破砕後に発酵タンクで24~48時間浸漬して
果実の成分を抽出、そして選抜された酵母により7~10日間かけて発酵し軟らかく
圧搾し果皮を分離しワインになります。その後、乳酸菌によるマロラクティック
発酵で、トゲトゲしい酸を円やかに変え、6ヶ月間の樽内熟成。
そして、壜詰めされて、数ヶ月の壜内熟成がされて出荷と非常に丁寧な仕上がり。
お勧めのワインです!
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