シルバラードヒルセラーズ 2000 カベルネソービニヨン part3



少し前から書かせて頂いております

"Silverado Hill Cellars 2000 Cabernet Sauvignon"の続きです。


ナパヴァレーで育まれる赤ワイン用原料品種の
カベルネ・ソービニヨンは、宝石のような妖艶な
黒い輝きを放ち、その価値もカリフォルニアブドウ産地での収穫レポートにおいて常にトップ中の
トップを占めています。


カリフォルニアのブドウ産地は、
ディストリクト1~17という様に
17に分割されます。


"ナパヴァレーは、ディストリクト4"
"ヨーロ郡はディストリクト9"


というように分割され、毎年の収穫高、糖度別
データ、取引金額高など品種毎に記載され収穫レポートとしてカリフォルニア州の農政局から発表されます。


産地においては、ディストリクト4のナパヴァレーのあるナパ郡が取引金額高においてダントツで、品種では赤ワインの王様とも言われるカベルネ・ソーヴィニヨンが一位を占めているのが常です。


そうなると当然ですが、ナパヴァレー産のカベルネ・ソーヴィニヨンがカリフォルニアで収穫されるワイン用原料ブドウの中で最も高価な尊き宝石ということになります。


2018年のレポートを見てみるとナパヴァレー産のカベルネ・ソーヴィニヨンの平均取引金額は、1トンあたり(908㎏)$7,926.55で、同じカベルネ・ソービニヨンでも、ヨーロー郡産だと$894.23となり、ナパヴァレー産は9倍近い値段となります。



当たり前ですが、ヨーロー郡というのは日本でカリフォルニアワインを飲まれる方々には馴染みはないかも知れません。


コンビニエンスストアなどで馴染みのあるワインにセントラルヴァレーと呼ばれる広大な内陸部のエリアで収穫されるカベルネ・ソーヴィニヨンの価格を観てみます。


地域毎に差はありますが、平均取引金額は$321.91~$625.63と、私が関係したヨーロー郡の価格よりさらに低い価格で取引されており、ナパヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは王様を超えた神様クラスのブドウであることが数字からも伺えます。


今日は、ここまでです
また、明日以降書いていきますので
宜しくお願いします。

#カリフォルニアワイン #ナパバレー

エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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