ワインパーソンの為のハサップ Part2

昨日から書き始めたシリーズ
"ワインパーソンの為のハサップ"


今日は、ハサップ(HACCP)の歴史や背景について書いていきます。


ハサップは、1960年代にアメリカで生まれました。アメリカ合衆国陸軍とNASAが宇宙環境で宇宙飛行士が安全な食を確保する為に開発された歴史があります。


食料を100%安全な基準を満たす為、様々な研究が行われ、原料のチェック、製造工程、流通、衛生環境など危害要因となる物を排除する考え方が構築され現在のシステムが出来上がった歴史があります。


1980年代に米国、大手ハンバーガーチェーンにて病原性大腸菌腸管出血性大腸菌(O157など)問題の対策が進められ、HACCPに取り組んだ事から売上があがり利益が出たというデータがあります。


元々は、製造環境の衛生面をチェックする方法が

使われてきましたが、その手法だけでは不十分だったため、より危害要因の因子を排除する考え方であるHACCPが確立されていきました。


特に人種のるつぼであるアメリカでは、多言語、多文化の背景の人々に働いてもらうのには食の安全に関する統一した流れを構築する必要がありました。


HACCP的取組みにより、誰が行っても食の安全を確保する事が容易と、非常に高い効果を上げています。


という事は、この管理システムを使えばアメリカだけでなく日本でも高い食の安全(酒類)が担保されるということですね!


エノリューションの活動目的の一つでもある"食の安全"をハサップを通して伝えていきたいと思います。


#ハサップ  #ワイン醸造 #食の安全 #ワインパーソン

エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

0コメント

  • 1000 / 1000