科学バー「シャンパーニュ誕生秘話」開催されました!
2月14日19時より
小伝馬町のKIWIラボ様の化学バーでエノログ川邉久之の第0回「シャンパーニュ誕生秘話」が開催されました。
川邉が科学バーに登場するのは、初めてですが17席を5席追加して22席の超満員!
本当に沢山の方が来ていただけ、キャンセル待ちで来られない方もたくさんいたとか、、
この科学バーを検索すると可愛いイラストと共にこんなご案内が・・
「トーキョー日本橋にある、ちょっと変わった名前のバーには、世間一般の基準に照らせば、やはり少し変わった人が集まるらしかった。
見えないものを見えるようにする仕事をしていたり、見向きもされないものをじっと見つめていたり…。とにかくそういうことに熱心な人が、今夜も店を訪れていた。」
そんな素敵な場所で、エノログ川邉の初セミナーのテーマは、ずばり「シャンパーニュ」
フランスの中で比較的ドイツに近く位置するシャンパーニュ地方。大昔のローマ時代に、壜の中で再発酵するワインは、不良品とされ神様への神聖な飲み物にふさわしくないので違法とされていた時代がありました。そんな歴史を紐解きながらエノログ目線で川邉が説明を補足していきます。
作り手の誰一人、口の中で星が瞬くような飲み物がどうして出来るのか説明できない。分析も醸造技術も発達していなかった当時、炭酸という概念さえなかったその時代に時の権力者は、泡が出るお酒を忌み嫌い法律で造らないように指示したのです。
そこに白羽の矢が当たったのがベネディクト会の修道院で酒庫番をしていたピエール・ペリニヨン僧侶。泡が出ないお酒になるよう命ぜられます。大昔は、シャンパーニュに限らずヨーロッパでは醸造技術も確立されておらず価格も廉価なものが多く品質も安定していませんでした。
そんな中、廉価なシャンパーニュのお酒が比較的近くのイギリスへ大量に輸出されていきます。輸出先、イギリスで壜内醗酵し、ビールの様な泡ワインになり、人気に火がついていきます。
そしてピエール・ペリニヨン僧侶のいるシャンパーニュ地方でも泡ワインを積極的に造る動きが始まります。今度はどうしたら人工的に、もっと美味しくできるのか?という命をピエール・ペリニヨン僧侶は与えられ、研究を重ね、アッサンブラージュという「異なる畑、異なる品種、異なる年に作られたワインをブレンド」する手法を取り入れ、毎年安定した品質を担保するワイン造りを可能にしました。
その製造法を確立したのは、ピエール・ペリニヨン僧侶です。司祭の総称である「dom」が付き、いまではおなじみのドン・ペリニヨンが生まれていきます。
セミナーでは、シャンパンの壜とボルドースタイルの壜の違いや、ワインの澱の除去方法に至るまで幅広く説明させて頂きました。
22名のご出席者の方々は、非常に勉強熱心で質問も止まらず非常に内容の濃いセミナーを開催する事が出来ました。この場を借りてお越し下さった皆様、及び科学バーのH様に感謝を送ります。 次回、川邉が登場する科学バーは、5月22日(金)の予定です!
#ワイン #ドンペリニヨン #シャンパーニュ #科学バー #発酵 #醸造
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