高崎ワインアカデミー第2回ワインセミナーご報告

7月21日 19時30分より、高崎ワインアカデミー 主催ワインセミナー


「ワイン醸造:マリアージュの創出、醸造によるワイン成分のデザインと能動的マリアージュの創出」と銘打ったZOOMセミナーを行いました!


ワインの永遠のテーマ、「料理とのマリアージュ」は壮大なテーマで終わりが見えません。
優れたテロワール、栽培技術によるブドウ、芸術とも言える醸造工程など大地からのワイングローイング(ワイン創造)のゴールは、ワイングラスの向こう側に映し出される微笑みの絶対値です。


そして、それこそがどんな品評会のゴールドメダルにも勝る評価とも言えます。
そう、正に、料理との調和が生み出す波動こそがワインに携わる者の究極の焦点と言えるでしょう。


エノログの観点から見た能動的マリアージュを一言で説明すると、ワインの成分と料理の成分を予め把握すれば、攻めのマリアージュ、いわゆる受動的でない能動的なマリアージュを自分から創れるというものです。


「魚には白」、「肉には赤」はかつての56年前の東京五輪の頃からの定番ですが、魚や肉もバラエティーに富み、その調理法も無限の現代においては、、すでに「男の子のランドセルは黒、女の子は赤」と同じくらい固定概念化したものとも思えます。


そんな中、正しいワインのテイスティングの方法から導入し、お肉の美味しさとワインの渋味を科学的に紐解き、その日のお肉に合せた最適なワインの選び方、またその日のワインにベストなお肉の探し方を共有しました。

また、ワインの真骨頂ともいえる酸味の異なる顔を見切る技と、それに寄り添える食材の関係、動いたり時間を経た食材ほど脂がのって高い温度で食べると美味しく、それに合せるワインはこれ!などと、食材を味わう最適温度に合わせた、ワインの酸味の選び方とは?など、ワインショップやワイン生産者からの情報の引出し方のコツなども一緒に学びました。


しかし、科学的にマリアージュを探ると陥る地雷原のような落し穴もあります。それに引っかからないで美味しくワインと魚介類を組み合わせる技を知っておけば、鬼門!といわれた海の幸も最高の伴侶となります。


そして、当日のメインイベントは「ワインの旨味を探せ!」とばかり、今までワインの世界では使われなかった旨味の隠れているポイントを、ヒントとなる醸造技法を紹介し引き寄せる方法を学びました。


これで、旨味の宝庫と呼ばれる、出汁文化に君臨した和食や毎日のおうちご飯でもワインのマリアージュを創出できます。


ワインは、テロワール、品種、醸造家、ワインショップやソムリエさんなどの流通とサービス、そして美味しいお料理を創作する調理と味わう飲み手が一体となって完成する文化です。別な言い方をすれば、そのどれかが欠けてもループの形は完成しません。


とびきりの一本から、毎日のカジュアルなワイン、フレンチやイタリアンなど洒落たプレートから普段の家庭料理にまで応用できるワイン醸造学をヒントにした能動的マリアージュの創出!は、まだまだ回を重ね、今回の理論編から実践編へ進化させたい勢いです。


これを応用して、日本ワインのワインマップと日本各地の旨いもんマップの複合的な立体ワインマップを形成するのが、エノログとしての一つの夢ですね! 


そのためにも、前向きのワインショップやソムリエの方々、そして学びの心溢れる飲み手の方々との絆が必須だと考えます。


この場を借りまして、ご参加頂きました皆様、及び主催の仲沢酒店に深くお礼をお申し上げます!ありがとうございました!!


次回の第3回目は、9月7日(月)19時半を予定しております。
テーマは、下記となります。


ワイン醸造:添加を工程には意味がある
*添加と工程など醸造的な回収の意味、その歴史と未来


ご興味のある方は、是非ご参加頂けますと嬉しく思います。お問い合わせは、
下記の仲沢酒店様までよろしくお願い致します。


これからもよろしくお願いいたします!
川邉 久之

#エノログ川邉  #ワイン #ワイン醸造 #マリアージュ #仲沢酒店  #能動的マリアージュ

エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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