名古屋ワインセミナーPART2



名古屋栄ライオンズクラブ様 主催 ワインセミナー
『 ボジョレ・ヌーボーの起源と進化に学ぶ 』
 
11月19日、2つ目の講演は、「名古屋栄ライオンズクラブ様 例会」においてボジョレ・ヌーボーを中心とした講演をクレストンホテルで行いました。
 
折しも、当日は11月の第三木曜日で、先進国で最も早くボジョレ・ヌーボーの解禁日ということで日本でも全国でボジョレ・ヌーボーにちなんだワインパーティーが開かれ、この例会もそれに伴ったご縁でお声がけをいただきました。
 
講演の内容は、下記の順番でお話しました。
 
①プロローグの「一般的なワインテイスティングの解説」
②本題「ボジョレ・ヌーボーの起源」
③本題「ボジョレ・ヌーボーの進化」
 


具体的には、ボジョレ・ヌーボーというワインビジネスを事例にした
 
・差別化
・製品開発
・品質向上と新たな準拠集団に訴求する進化
・ボジョレ・ヌーボーを最大評価する生活者とのつながりの度合を高めるブランディング
 
にウエイトを置きお話をいたしました。
 
ライオンズクラブは、経営者の方々のつながりの場です。
 
人類において最も古いビジネスの一つであるワイン事業というのは、様々な場面で経営の参考になる点が潜んでいます。



一見、軽くて初心者向けと揶揄されるボジョレ・ヌーボーですが、数ある新酒のなかでの突出したブランドイメージ、早出しワインによる、ワイン事業の経営インパクトとなる在庫資産の流動化と不均等資金繰りの緩衝などのメリットを説明し、ワインに親しみの薄い方々にも興味を持って頂ける講演内容であったと良いフィードバックを頂くことができました。
 
当日のワインは、新しいスタイルのボジョレ・ヌーボー2種
「ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌ ’20 ガメイ」
「ドメーヌ・ジュベール・ヴィラージュ ヌーヴォー ’20 ガメイ」
 
前者は従来のボジョレとは全く異なる醸造技法を採用したワインで、後者は無農薬、自生酵母、酸化防止剤である亜流酸無添加、無ろ過という今のトレンドであるヴァン・ナチュール(自然派ワイン)で、今までの典型的なボジョレ・ヌーボーとは一線を画すワインで、参加されたワインの有資格者の方々も目から鱗の驚くような素晴らしい品質でした。
 
比較対象とした、「アンドレ・ボノーム ヴィレ・クレッセ・ヴィエイュヴィーニュ ’18 シャルドネ」、「ロベール・シリュグ ブルゴーニュ ‘18ピノ・ノワール」という、新酒でないブルゴーニュのワインと比べても、スタイルにおいてしっかりとした特徴を打ち出したワインで優劣を付けることが難しいクオリティで、改めて「伝統に固執しないのが伝統」とされるボジョレ地区のワイン造りから出されるマグニチュードを体感できました。
 
この素晴らしい機会をくださった、名古屋栄ライオンズクラブ様、本当にありがとうございました。

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エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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