ボルドーワインブラインドテイスティング会

2020年11月30日
ソペクサ ジャポン(フランス食品振興会)様からのご指名を頂き
「My Bordeaux Selectionブラインドテイスティング テイスター」
でのテイスターを務めさせて頂きました。


C.I.V.B.(ボルドーワイン委員会)によるイメージ変革として、ボルドー地区産のワインは、濃厚な高級赤ワインだけではなく、バリューボルドーと呼ばれる、多種多様なカジュアル、モダンなワインを再認知して頂く事を目的としてテイスティング会です。


朝の9時から夕方の6時近くまでランチ休憩を挟みましたが、ロングランで、テイスティングと併せた濃い内容のディスカッションで粛々とセレクションは絞り込まれます。


今回は、それをワイン業界の専門家(醸造、流通、サービス、教育 等)によりセレクトし、市場への浸透と啓蒙を促すものです。セレクトの方法は、3つのテーブルに分かれ、それぞれ4名のテイスターにより、約65アイテムのワインを審査し、合計約190アイテムの中から、50アイテムを選出しました。


例を挙げると、1,000円台からの親しみやすい価格ながらコスパが高く、ライトでフルーティーな早飲みもできる赤、辛口白、発泡性ワイン、ロゼ、また流行りのサステイナブル、オーガニック、ビオデナミに沿うワインなど多様性に富むものがボルドー産には沢山あり、肩肘張らずにフランスを感じられる雰囲気をお手頃な価格で体感できます。


今回のテイスティング会では、「されどもボルドー!」という風格やオーラとも感じるワイン造りを知り尽くした圧さえ感じるワインたち。。



具体的に、その理由は、下記の通りです。


①65アイテムのワインの中で、醸造的な欠陥が指摘できたアイテムが1割以下と極めて少ない率である事
②品質のバラツキが非常に狭いこと
③旧世界の代表的な巨大ワイン産地であること
④新世界ワインを意識しつつ、その水準を遥かに超える品質のワイン造りをしている


ボルドー大学を中心に、徹底的に技術の粋を極めた緻密なワイン造りと技術の層、そして醸造研究所やコンサルタント、また樽や資材メーカーなど整備された周辺環境が整った産地が送り出すカジュアルな価格のワインは、「F1を創れるメーカーが放つファミリーカー」のようにワインとしての完成度が非常に高いものです。


今の時代、オセアニアや南米など新世界の産地からコスパも品質も高いワインは、市場に溢れています。


そうした中で、それらよりコーヒー一杯分だけ価格が上かもしれないバリューボルドーの中に、今までの既成概念を超えた「新しいボルドーの顔」を見つけるとともに、少しつま先立ちのフランスのエスプリをワイングラスから感じられたら最高です!


この様な貴重な体験を与えて下さった、ソペクサ ジャポンの方々には本当に感謝で一杯です。


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エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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