HACCPオンラインセミナーのご報告


2021年3月5日

長野県工業技術総合センター様 主催のオンラインセミナーて

゙『HACCPの概念で゙ワイン製造の衛生管理』の講義いたしました。


食品衛生法の改正により、2021年6月1日からHACCPは完全施行となります。

東京五輪2020を目指して、昨年の6月1日に施行され一年の猶予期間をもって、ワイナリーをはじめ酒類製造業も他の食品製造業同様に義務化の対象となりました。


HACCP(ハサップ)とは『Hazard Analysis Critical Control Point』 の頭文字で、これが意味する“危害分析重要管理点”に基づいた製造管理を指します。


それは、食品の製造管理を『見える化』する技法で、不良品などの問題を起こす根っこ(危害)を先回りして取り除くものです。


もともと、アメリカに端を発するもので、未経験の人でも製造現場で働きやすい環境を整えるとともに、日々の運営で『ムリ、ムラ、ムダ』を省きトータルの品質向上に寄与できます。


こちらの詳細に関しては、下記の関連記事をお読みください。


オンライン講義では、ワイナリー運営でHACCPを導入した実績による経験と、衛生管理の技法をお話させていただきました。


例を挙げると、タンクや醸造機器の洗浄や衛生管理改革やマニュアルの作成、またレビューの記録方法など、誰もが採りいれやすい技法の紹介などです。


どれも大きな投資や難解な書類作成など必要とせず、今すぐ取組を開始できる事例として紹介いたしました。


HACCPと聞くと難しい工程があるかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは製造現場を清潔にすることに注力してスタートできれば問題なく出来ていく物です。

今回のセミナーにより、零細規模の製造現場でもHACCPへの取組みの足掛かりになればと願って止みません。


皆様の大切なお酒をより、より「安全、安心、安定」に醸される基礎と信じております。

お忙しいところ参加くださった造り手の皆さま、主催くださった長野県工業技術総合センター様には改めて深く感謝申しあげます。誠に有り難うございました。


エノリューションは、これからもHACCPを目指すお酒の造り手さまを応援してゆきます!

HACCPに関してお困りな事がございましたら是非お問い合わせください。

#ハサップ #食品衛生 #HACCP #食の安全 #サニテーション #飲料 #酒好きな人と繋がりたい #ワイン好きな人とつながりたい #長野県工業技術センター #長野ワイン 

エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

0コメント

  • 1000 / 1000