カリフォルニアワイン協会 1月コラム記事
カリフォルニアワイン協会様のFacebook記事1月14日投稿分を書かせていただきました。
伝統的製法で造られる、スパークリングワインの本家本元は「シャンぺン」。
明治時代の日本では、「三変酒」と綴り呼んでいたようです。
“1. 主発酵でブドウからワインに変わる”
“2. 壜内二次発酵でスパークリングワインに変わる”
“3. 酵母を除き門出のリキュールの添加(甘味とガス感の調整)で
完成品に変わる” シャンペン!
自然と人の英知が紡いだ、三度の変化で象られる美しい泡を、巧く表現するには出来過ぎた当て字であり、明治の知識人が放った文学的かつ醸造学的なセンスに脱帽です。
かつて、Napa Valley勤務時代、日本からのお客様を現地のスパークリングワイン醸造場に案内する役目を度々引き受けました。
そのなかで、ドメーヌ・シャンドン社など、シャンパーニュから進出された老舗で、説明を通訳するうちに覚えた製造方法は、自分がスパークリングワインを製造する際に大変役立っています。
伝統が育んだシャンぺンの製造方法を、誰もが理解できるよう体系化、カリフォルニアという新世界の産地に定着させた前向きの姿勢こそが、アメリカ本来の素晴らしさだったと感謝が堪えません。
ブドウ、人、そして目に見えない小さな戦士の微生物が織りなす、カリフォルニアの風土が生んだ泡の逸品を是非ともお楽しみください。
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