大阪国税局主催による「果実酒講習会」の講師
2017年12月21日、大阪 ホテルアゥィーナにて、大阪国税局主催による「果実酒講習会」の講師をつとめさせていただきました。
この講習会は、主催者の大阪国税局管内はもとより、金沢、広島、高松、福岡、熊本の各国税局管内の日本ワイン生産者を対象とした毎年行われる講習会で、主催者様の依頼により、東日本から招聘した生産者によるワインの品質向上に向けた主旨として、「ワインのオフフレーバー」に関する演目を頂戴し、「ワインにおける欠陥臭の特徴と回避策」とした題目の講演を100分行いました。
当日の参加者数は、各国税局関係者を含む、120名強の大きなライブとなり、久しぶりに心地よい緊張を感じるとともに、オフフレーバーの特徴はもとより、原因、回避策に向けた危害分析と管理法など、生産者に共通するポイントをベースにHACCP的なトドメの差し方をシェアしました。
また、その後の試飲会では、予め鑑定官室の先生にお願いして調整していただいた、メトキシピラジンなど未熟臭、酢酸エチル、揮発性フェノール類、ブショネのトリクロロアニソール、硫化臭(還元臭)など代表的な欠陥臭サンプルに加え、私が準備した、野生乳酸菌汚染による鼠尿臭、豆臭、酢酸臭の大三元ワインと、産膜酵母汚染によるアセトアルデヒド臭のワインを嗅ぐことでオフフレーバーを参加者一同で体感できました。
更に、閉会後に行われた有志による懇親会では、大阪ワイナリー協会の高井会長が招待くださり、各地からの生産者とともに更なる交流を深めることができ、非常に有意義な1日を送ることができました。
大阪国税局関係者の方々、高井会長をはじめ大阪ワイナリー協会の方々、また西日本各地の旧知、新たな生産者の皆様、本当に有難うございました。
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