カリフォルニアワイン協会 記事6月

Cheers, Happy National Rose Day !

6月の第2土曜日は、ロゼの日です。

ロゼの日(今年は、6月11日)をテーマにカリフォルニアワイン協会様の

Facebook記事を書かせて頂きました。

是非、機会がありましたらこの写真の記事をお読み頂ければ嬉しく思います。


ドライ(辛口)のロゼを造る際にアクシデントで発酵が止まり、セミドライ(少し甘さを感じる)なスタイルになったため、知人のワインストア限定で販売したら予想に反して大ヒット!これが、ホワイトジンファンデルを生んだSutter Homeで起きた有名なストーリーです。

その時に問題が一つ、ホワイトジンファンデルの色はロゼにしては薄すぎ、市場で何と認知されるか?

ヨーロッパ風に薄色のロゼを指すOeil de Perdrix ("Eye of the Partridge" ヤマウズラの目)なんて洒落たところで、70年代のカリフォルニアはまだ洗練されておらず、相談されたワイン評論家のジェリー・ミード氏が、「このワインの色は若い女性が頬紅を引いたようだ!」(“Blushed Cheek”)として、”薄いロゼ” = ”ブラッシュワイン” になったと、かつて自分が駆け出しの醸造家の頃にワインの評価・指南をお願いしていたジェリー本人が、私が運転する車の助手席で話してくれました。

そんな90年代から時代の流れは本当に予想できなく、近年のロゼの進化は醸造のうえでも止まるところを知りません。

ブドウの処理方法、ロゼに特化した酵母などの恩恵で、まだまだ多様性に富んだロゼワインが、これからも生まれてくることでしょう。

素晴らしいテロワールが育んだブドウから素晴らしい造り手が生んだ、進化に満ちたカリフォルニアのロゼワイン、きっと皆さまのテーブルを心地よく飾ってくれることと思います。


#CAWINE #カリフォルニアワイン協会 #ロゼの日

エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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