日本醸造協会 主催 第34回 ワインセミナー
7月5日は、日本醸造協会 主催の「第34回 ワインセミナー」【ワイン造りを取り巻く日本の環境変化】において、錚々たる講師の皆さまの末席に混ぜていただき、「ワインフレーバーの認識の共有」という題目でワインの特徴香や欠陥臭についてお話をするとともに、代表的な欠陥臭のサンプルを参加者の方々に嗅いでもらいました。
アーカイブのファイルを数えると、今回で7回目となる当セミナーの壇上でしたが、いつ行っても緊張いたします。
今後の展開に関しても幾つか課題を見出すとともに、少しでも先回りして欠陥臭の発生を回避しワインの品質向上や品質評価に役立ってくれれば幸せです。
そして、協会のスタッフや講師の方々と昼食時に、ある講師の方が話されたことが忘れられません。
「葡萄は決してワインになりたくないんです。果実と種を熟させ、鳥さんに食べてもらい、遠くに種を運んで行ってもらって、子孫を残すため育っている。だから、同じ品種を同じクローンなんかで、ましてや等間隔に植えて滅びるリスクを上げ、更には水分ストレスを与えてまで育て、鳥が食べる前に収穫し、除梗した挙句に果実と種をタンクで醸すなんてこと自体が自然でもなんでもなく、そこまでエゴを押し通してワインにするなら健全なものにしないと、葡萄に対して大変失礼(”^ω^)・・・(だったような?)
仰る通りです。当然でしょう!(笑)
そして、このセミナーの約一週間前にあたる6月26日は、米沢市の歴史ある山形大学工学部にて「ものづくり熱血地元企業のベンチャー活動」と題して、弊社の取組み、ワインの楽しさなどを大学一回生の学生さんに出前講座として講義しました。
本来は、地元の企業に興味をもってもらう趣旨なんですが、私としては、「清酒やワインに恵まれた山形で学生時代を送るなかで、良質のお酒との付き合い方、正しくお酒のを見分ける方法などを身に付ければ、就職などで社会に出ても良いお酒を楽しむ素晴らしい人たちと出会えること、また、どの分野においても、お酒を理解できる知識は、接待やお付き合いの席上や、贈答品を選ぶ場合などで皆から重宝がられる云々・・・」ので、前向きにお酒に触れてほしいとお願いし、必要に応じては酒蔵さんなどと協力して「お酒講座」も提供できることを話しました。
ここ工学部は、バイオ化学工学科が設置され、酒類とは離れていますが、様々なバイオ関連の研究も活発に行われていますので、いつの日か弊社に研究室の皆さんでツアーに来てくださればと、学科関係者の先生にお願いしてきました。
やはり若い学生さんの食い入るような眼差しには熱いものが溢れていますね!
エノログ
川邉 久之
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