ロゼワインは、難しい?PART2
昨日から、書かせて頂いている
ロゼワインに関して今日もご案内致します
一般的に過去から現在における白ワイン、
また近年では世界的に伸びているものの、
日本ではロゼワインが市場では思うように展開させるのが難しいのでしょうか?
それは世界的にみて、スティルワイン
(非発泡性ワイン)のカテゴリーでは、
ジャンルとしての赤ワインのイメージが
非常に強く印象づけられていることが
要因の一つだと思います。
世界に名を馳せる銘酒として、
ボルドー、ブルゴーニュ、バローロ、
バルバレスコ、リオハなどヨーロッパの
旧世界における著名なワインというのは、
一部のブルゴーニュやモーゼルなどの
白ワインを除いて、筆頭に挙がっており、
投資運用のレベルまで価値が達するものは、
ほぼ全てが赤ワインであると言えます。
また古今東西、映画、ドラマ、小説、
果ては絵画、写真などにおいて登場する
ワインのほぼ全てが赤ワインで、
「ワインならば赤」というイメージが
強く根付いています。
さらには赤ワインのもつ特性として、
他の飲料には見られない濃厚な赤色、
渋さ、長期熟成に耐えうる酸や
ポリフェノールの組成などがあり、
その独特の風味から料理とのマリアージュにおいて
他の飲料では置き換えることが
できないという点が挙げられます。
他方、白ワインにおいては、
冷えた飲料としてはビール、また常温で
料理とマリアージュさせる時には
ウイスキーの水割りやソーダ割り、
日本酒や焼酎など手強い“対抗馬”と競う
シチュエーションに直面することが
あります。
私自身、夏は冷えた白ワインを
カクテル代わりに飲むのは好きですが、
何故か、そういうシーンというのは
映画やドラマでお目にかかる機会は
皆無といっていいでしょう。
そうしたなかで、映画などのシーンで
ビジュアルやイメージとして出演の機会が
激増し、素晴らしいポジションを
得ているのがスパークリングワインです。
もはや、スパークリングワインというより、
シャンパーニュ、いや“シャンペン”と
言った方が馴染み高いですが、本場物の
フランス産のAOCシャンパーニュから、
手頃な価格のスペイン産カヴァや
イタリア産スプマンテがあります。
また最近では日本ワインでも造られる
発泡性ワインなど、細長いグラスの中で
ペルルと呼ばれる真珠の首飾りのような
泡を綺麗に彩るこの美しい発泡性ワインは、
ワインに馴染みのない消費者をも
虜にする魅力を持ちます。
夕暮れのワインバルで、職場の同僚と
共にスパークリングワインを抜栓し
「お疲れさまぁ!」のかけ声とともに
乾杯するシーンも珍しくなくなっており、
時折テレビのワンシーンなどで目にする事が
多くなってきています。
書き出すとキリがありませんが、
このように或る酒類、それも本来の
生活文化に根付いて居なかった
ジャンルの酒類が市場で根付くまでは、
様々な外的または内的な影響が必要となると
考えられます。
先にも挙げた、アメリカでの赤ワインの
健康効果から発生した赤ワインブーム、
シャンパンブレックファーストなど
プチやガチの贅沢さを感じさせる
スパークリングワインでの演出。
そして、日本特有の小さなグラスに注がれる
スタイルのビールの普及など、市場に浸透するなかに
おいて見えない努力の積み重ねが
それら新しい酒類を根付かせたのでしょう。
明日以降もロゼワインシリーズを書いていきますので、
宜しければ又、覗きに来て下さい
#ロゼワイン #ワイン #赤ワイン #日本ワイン
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