タケダワイナリーさんの ドメイヌ・ブラッククイーン古木

今回は、「ドメイヌ・タケダ ブラッククイーン古木」を紐解いていきます。


ドメイヌ・タケダ ブラッククイーン古木 
 1. 深く濃厚なルビーレッドでグラスの端に
  紫が映える外観である。


2. 濃厚で凝縮したラズベリー、ブルーベリー、クランベリーを思わすベリー果実、ブラックベリーを思わす黒い果実、ジャムを思わす濃縮された香りに、スミレやバラを思わす花の香り、丁字、ナツメグ、黒胡椒を思わすスパイス、そして白檀やトリュフのような野趣を思わす香りが続く。


3. 骨格のある酸がフレッシュで果実の風味が豊かなベリーの躍動感を支え、香りにを残す口中感から余韻まで一貫性のある風味が持続する垂直性の高いワインである。


4. イタリアのピエモンテ地方の酸と果実の風味が豊かなバルベラやドルチェットを思わすスタイルの洗練されたスタイルのブラッククイーンで、一般的に野趣のキャラクターを感じる品種特性はみられないのに驚く。


5. 骨格のある豊かな酸とミディアムプラスのタンニンにより、熟成に耐えうるしっかりとしたワインで、アルコール度数の低さを全く感じさせない内容の詰まったスタイルである。   


まとめ
ブラッククイーンがこれほどまでに世界基準のブドウであったことに甚だ驚く逸品である。そうした意味でも、素直な醸造技法で本来のブドウの特性を教えてくれる造り手に経緯を表したい。

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エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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