シャトーマルス 日之城 シャルドネ 2018


7月11日に行われたワイン王国主催のオンラインセミナーにて説明したワイン、本坊酒造 シャトーマルス 日之城 シャルドネ 2018 年を深堀していきます。


テーマ: ~日本ワイン誕生の地、そして他地域への派生~<山梨 峡東(きょうとう)・中北(ちゅうほく)、京都 京丹波(きょうたんば)>


本坊酒造 シャトーマルス 日之城 シャルドネ 2018 年


外観:透明、ミディアム レモン色、脚と泪は豊かで粘性度が高くオイリー


香り:正常、クリーンで弱い還元的な柑橘に樽が合さる第一印象、強度はハッキリして
おり品種特性が強い。柑橘(グレープフルーツ)、青リンゴ(僅か)、熟れたリンゴ~洋梨、白桃、キャラメル、トーストパン、ビスケット、乳製品、クリーム、白い華


味: 心地よい辛口、酸はミディアム+で骨格のあるリンゴ酸とともに柔らかな乳酸も感じ
バランスが良い。クエン酸も生かされているので新鮮な果実風味を押し上げている。
アルコールはミディアム、口中感は凝縮しており、フレーバー強度は強くハッキリしており、口中感はクリーミーな印象で余韻も長い。


風味は香りに準じた要素で一貫性と垂直性が強く表出している。シュール・リー由来
の炭酸ガスによる僅かな還元的な風味をはじめに感じるがスワリングで消えるので、
許容範囲内である。むしろ、壜内でワインをフレッシュに保てる利点もある。


まとめ:
旧世界のシャルドネ(モンラッシェ)を思わす、果実、樽を強く前面には出さないが
骨格と口中感を充分に保たせたスタイルは高級感を感じる。Napa Valley の 80 年代
の高級スタイルで、樽の香りの低いシャトーモンテレーナやトレフェッセンの
シャルドネのように凛とした酸と清涼感のある豊かな果実が素晴らしい。          
 世界トップクラスへ食い込める可能性を秘めている凝縮性高いワインです。

右は、薄紙を取った状態
左は、到着した時の状態
白い薄紙に包まれていて、高級なイメージです。


気になった方は、下記サイトをご確認下さい。

エノテカさんに在庫があるようです。


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エノリューション

代表の川邉久之は、カリフォルニア、ナパバレーにて15年間ワイン醸造に携わり、国内ワイナリーのコンサルタント、醸造責任者を経てワイン醸造技術士として独立。日米30年以上のワイン醸造経験を生かしたワインに関わる問題解決と発展を使命として活動中。

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